『冒険エレキテ島』じぃちゃん見といて!伝説の島見つけたる!ラピュタの”島”版 そんな漫画
著者;鶴田 謙二
“最愛の祖父の遺志を継ぎ、めげない孤高の女パイロットは、愛猫とともに幻の 浮き島「エレキテ島」を追い求める。どこかユーモラス。何度でもみずみずしい。美しく表現豊かな画を約束する天才・鶴田謙二の最新作。
複葉機・ソードフィッシュを駆り、離島で空輸業を営む快活な女パイロット・ 御蔵みくらは、祖父の遺品から幻の「エレキテ島」の存在を知る。そして、重なった偶然によってその島に遭遇したのだが・・・。” from Amazon
値段 | ¥980 | 画力 | ★★★★★ |
連載状態 | 2012年連載開始 | 表現力 | ★★★★★ |
ジャンル | アドベンチャー | ストーリー | ★★★★☆ |
形式 | ストーリー漫画 | 独創性 | ★★★★☆ |
ページ数 | 192p程度 | キャラクター | ★★★★☆ |
文字数 | 少ない | 読みやすさ | ★★★★★ |
主人公 | 女 | 冒険 | ★★★★★ |
既巻 | 1巻 | 総合評価 | 4.57 |
いつも一緒だった祖父が死に、彼が残していったエレキテ島についての日誌、記録を見てみくらは祖父の意志を継ぐことを決意する
みくらは彼女の祖父が残した日誌や地図を見つける。そこには30年にわたる『幻の島』『蜃気楼島』と呼ばれているエレキテ島についての研究があった。
また、その日誌の内容は祖父が死んだ後の日付までついており、みくらはそれを頼りにエレキテ島を探す為、海へ出る。
そしてみくらは見つけてしまう、その幻の島を………
その島はとても小さく、しかし立派な町が存在していて、まるでジブリの”ラピュタ”の様だった。
作画が素晴らしくて目がぁぁぁああぁあぁぁーーーー
その島を飛行機から見ることに成功したみくらだったが、突如その島からの攻撃!?を受け、海へ不時着してしまう。
そして彼女が気付いたときには、救助され船の上だった。
自分が夢を見ていたのか、それとも本物のエレキテ島を見られたのか、確証を持てないみくらは、もう一度エレキテ島を探そうと決意する。
その後の彼女の研究で、エレキテ島は太平洋をぐるぐる回っていて、3年に一度小笠原諸島周辺にやってくることに気が付いた。
しかし、小笠原諸島周辺と言っても広範囲で、その中で高速で移動する島を探すことは困難だろ考えていた。
そんな中彼女は、ひょんな事からエレキテ島の航路を割り出すことに成功した!
果たして、彼女はもう一度島を見つけることが出来るのか!?
綺麗で正確な線画、そしてすがすがしいほどの疾走感!こんな自由で、気持ちの良い冒険はそう簡単に味わうこどが出来ない!
刮目せよ!この素晴らしい線画に!!
↑どうしても言いたかった(笑)
鶴田謙二先生の作画は、もはや芸術の域に達している!(漫画は元々芸術ですが..)
先生は基本トーンを使うよりも、白黒のコントラスト、線で陰を描くため、ノスタルジックな雰囲気が出ていて、見ていて何か懐かしく、気持ちよい線画になってます。
また、非常に細かいところまで丁寧に描いてあるため、ごちゃごちゃ物がある描写でも、見づらくなく、逆に綺麗に見えます。
←とくこの場面は素晴らしいです!ガラスボトルの表現、ごちゃごちゃした中の統一感など……語り尽くせないほどの”芸術”がつまっています。
勿論作画だけでなく、その気持ちの良い冒険物語は読んでいる人を必ず、すがすがしい気持ちにさせてくれるでしょう。
この漫画は、言葉よりも絵で情景を表現します。そのため疾走感があり、読んでいて全く苦になりません!
しかし、字が少なすぎるあまり、現在の状況がつかめなくなってしまうことも、読者によってはあると思います。それでも読み返しても苦にならない作品なので、問題ないでしょう。
最後に……今年からこの漫画の二章の連載が始まるため、『島だけでなく”二巻”も幻になる』ってことはありません!
おすすめ度<★★★★★>
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